育児日記 産後⑤二人目の出産

育児

真夜中の陣痛

前回は、妊娠中毒症から食事制限を行い、

なんとか血圧を安定させることができたものの、

再び血圧が高くなり次回検診を控える、、、、という記事を書きました。

そして、いよいよ明日に検診を控え、ドキドキして中々寝付けなかった夜中。

下腹部がずーんと重苦しく、何か下がってくるような感覚。

あれ?この感覚は、、、、、、。

も、もしや、、、、、、、、、、、、。

するとじわじわと鈍い痛みがお腹を襲ってきました。

旦那が遅い帰宅後まだご飯を食べていなかった為、

のろのろとご飯を温めたりしているうちに、、。

「陣痛、、、、、かも。」

念のため保険証などの入ったバッグなどを再確認し、

ゆっくり支度をして産院へ電話。

「気をつけていらしてくださいね!用意して待っていますから!」

この後理由あってすぐ行けず、

上の子を預けて不安なまま産院へ向かいました。

到着した頃にはだいぶ時間が経っていて、助産師さんに心配されたものの、

経産婦ということもあってかすぐ分娩室へ。

子宮口全開

まさかの分娩台直行後、

助産師さんが慣れた手つきで子宮口がどれだけ開いているかを確認してくれます。

「あっ!もう子宮口がかなり開いていますよ!いつ産まれてもおかしくないですからね、いきんで大丈夫ですよ!」

え?もう?もう産まれそうなんですか?

1人目の出産は陣痛から16時間後位に産まれたので、

もうこちらはビックリです。

まだ陣痛が始まってから3~4時間位しか経っていませんでしたから。

陣痛短くてすむなんてラッキー!(初産は本当に長く苦しかったのです。)

という気持ちと、想像以上の速さに心の準備が追っつかず。

わけがわからないままいきみました。

2人目の出産

陣痛の波も弱く、

あれ?こんなに我慢できる痛みだったかしら?

と思う程二人目の時は穏やかな陣痛でした。

とは言っても、あくまで一人目の初産と比較してのことです。

ぎゅーっと締め付けられるような痛みが段々強くなり、

しまいにはつい先ほどの少しの余裕もなくなっていきました。

「赤ちゃんの頭がもうここまで、下りてきていますよ!いきんで!」

「う”〜〜〜〜!う”ぁ〜〜〜〜っ!」

産まれる瞬間のあの痛みを思い出し、恐怖心と自分との闘いです。

「ぎゃ-------っ!!!いた------い!!」

と思わず叫んでしまい。

「赤ちゃんそれじゃ苦しいですよ!

              もっと足を開いて!」

と助産婦さんに怒られました。(今となっては笑い話ですが、、、。)

痛くて体をねじってしまい、足が閉じてしまったんですね。

赤ちゃんごめんなさい、、、と思いながら最後の力を振り絞りました。

可愛い赤ちゃんの誕生

「ふぎゃぁ〜〜。」

弱い声を聴いた瞬間に全身の力が抜けてしまいました。

初めての出産とは違って割とすんなり出てきてくれた赤ちゃん。

あの、産まれたばかりの赤ちゃんの柔らかいお肌といいにおい。

懐かしい、、、可愛いな、、、、。

涙がこぼれました。

無事に産まれてきてくれたことへの感謝

懐かしい病室の暗がりで、夜中に授乳をしていた時の事。

初めて目を見開き、私の目をじっと見ているようにみえました。

おそらく、まだ視界はぼやけているのでしょうが、

なんの濁りもなく澄んだ瞳でまっすぐに見つめられると、

なぜだか涙が止まりませんでした。

妊娠してからの出来事が、走馬灯のように思い出されました。

そして、もっとお腹にいる時に話しかけてあげれば良かったなとか、

しょっちゅうイライラカリカリしていて、申し訳なかったなとか。

辛いつわりや食事制限もあったけれど、こうして私のもとに産まれてきてくれた。

そして今私の腕の中にいる。

当たり前じゃないんだ。

様々な感情が一気に押し寄せてきました。

これからまた、家に帰ったらバタバタ忙しくなりそう。

今だけ、二人っきりの育児を楽しもう。

そう思いました。

初産を経験後、二人目を考えている方・妊娠中の方へ

出産・育児に関しては特に、個人差があり過ぎて私にもわかりません。

改めて自身が妊娠中毒症になったことで、

出産は命掛けなんだということを痛感しました。

運よく前置胎盤も自然に正常に戻り、今思えば本当に運が良かったのだと思います。

産後のママと助産婦さんでのちょっとしたグループ研修のような機会があったのですが、

その際色々な出産のエピソードを聞きました。

中には一度産院へ駆けつけたものの、逆子で中々産まれなくて、

一旦家に帰宅して長時間の陣痛に耐えたママや。

赤ちゃんを吸引しながら出産したとか、

廊下を点滴の針をつなぎながらフラフラしながら歩いていたママも。

壮絶過ぎて、自分だったら耐えられるんだろうかというような話も聞きました。

正直私も2回目とはいえ、産むまでは物凄く怖かったです。

お恥ずかしいですが、注射ですら痛くて怖がっているような人間です(笑)

よく病院の先生なんかに、

「あんたそんな怖がりでよく二人も産めたね(笑)」

と笑いながら言われる位です。

自分でも不思議に思います。

妊娠は嬉しいことだけれど、それだけじゃないですよね。

無事出産するまで、思うように動かない体や不安や、色んな気持ちと闘いながら。

人間未知の世界って、わからないからこそ怖いのだと思います。

逆を言えば、わからないからこそおもしろいこともある。

先の事は誰にもわからないのです。

だからこそご自身の直感で未来へと進んでいってほしいと思います。

そもそも、こんな命がけのことを気軽に言えないですよ。

日本は産め産め社会ですが、そんなに言うならあなたがまず産んで?と思いませんか?

(これに関してはまた別記事に書く予定です。)

もし二人目の赤ちゃんを産みたいと自然に思うのであれば、

頑張ってほしいと応援しますし、

迷うならそれが今の答えなのではと思います。

悩み苦しむその瞬間も、

それ自体が『悩んでいる』という『今』の答えです。

そしてそれは時によって移り変わることですし、

私達はいつもそうやって取捨選択して生きてきたのだと思います。

ですから、導かれるまま自然な形で妊娠&出産を迎えることも一つのケースですし、

どうしようか悩みに悩んで悩んで決断することがあっても良いと思うのです。

私はいつも言うのですが、答えは一つではないし、

自分自身の出した答えが正解。

そう思って進んで欲しいと思います。

隣の芝は青いと言われるように、

大なり小なり、人は後悔する生き物です。

結局選んだその道を歩んだしても、何かしら常に立ち止まっては迷うものなのです。

だとしたら、どれを選んでも悩みぬいた結果ならば、これで良かったのだと思えてきませんか?

夫婦でよく話し合いをすることが大切

偉そうに書いてしまいましたが、妊娠に関しては特にご主人とよく本音で話された方が良いと思います。

男性は妊娠・出産に関しては実体験できません。

産後のフォローなど、今現代の核家族社会では中々期待できる状態ではないのが現状です。

各家庭によって環境は様々で、ご主人の転勤などで環境が突然変わることもあるかもしれません。

そんな時しらん顔されても、苦労するのは母親なのです。

私も自身の出産で身に沁みました。

ワンオペ育児がこれほど辛いものかということを。

と、同時にどれだけ世の中歯を食いしばって育児をしている母親の多いことか。

もしこれを読んでいる方が、サポート万全でこれからの出産をひたすら楽しみにされているなら、水を差してしまい申し訳ありません。

それでも、日々環境や体調、人の気持ちは変化します。

時々弱気になるようなことがあった場合に、自分で自分の背中を押して、

前を向いていってほしいな思います。

『こんな筈じゃなかった』

と苦しまなくてすむように、納得がいくまで周囲ともよく話し合ってください。

子育ては本来一人でするものではないのです。

世界中のママさん、今日もお疲れ様です!

EVOL(イーボル)葉酸

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