壮絶な育児の始まり
「おめでとうございます!赤ちゃん元気に産まれましたよ!」
約10ヵ月間、順調にお腹の中で育った待望の赤ちゃん。
激しいつわりに苦しみながらも、やっと我が子に会える楽しみと共に、
初めての出産の痛みを想像して恐怖を覚える日々に終わりを告げたのでした。
・産んだ後もこんなに過酷なの?
当時何度そう思ったことか、今でも鮮明に思い出します。
思っていたのと違う、こんな筈じゃなかった、、、、。
こんなにあちこち痛いなんて、母親教室で言ってたっけ?
本に書いてあったっけ??
予め知っていて経験するのとしないのでは、天と地程の差ですよね。
勿論自身の勉強不足もありましたが、
今のように便利なスマホであれこれ調べられる時代でもなく(当時はガラケー)、
本こそ買って読んだりしました。
そこには幸せそうに微笑む母親の育児像がメインで描かれていました。
母親教室であったり、身近な人達から話を聞いたりした事で、
自分なりの育児像というものが徐々に出来上がっていきました。
そんな中で理想と現実のギャップに困惑するばかり、、、、。
一体現実は何がそんなに違ったのか。
書いていきたいと思います。
1.産後はとにかく全身が痛い
激痛でした。
陣痛やら、出産したら全ての痛みから解放されるものと思っていました。
ところが、、、、、、、、、、
腰が痛い
トイレに行くにもよちよち歩きです。🐤(これ大袈裟でなく本当です。)
基本的に産院では、産後4~7日程は検査や安静にする必要がある為、
赤ちゃんのお世話以外はベッドで横になっています。
然しながら、そのベッドから立ち上がったりするだけで腰が痛いのです。
そしてやっとの思いでトイレに行けたかと思ったら、
「・・・・・・・・・・・!!!!」
激痛で飛び跳ねそうでした(笑)
それもその筈、出産の際、物凄い圧で力んで会陰部が裂傷をおこしているわけです。
ヒリヒリ痛くて泣きそうでした。
2.悪露
そしてやっとこさ用をたせたと安心していたら、
「ボトッ、、、、、、、、。」
見ると足元にはスライムのような血の塊が、、、、、、!
すぐさまナースコールを押して慌てて説明をすると、
「悪露ですね。大丈夫ですよ。後は片づけておきますから。」
にっこりと笑ってくれた看護婦さん。
悪露と言って、産後しばらくは生理のような出血があり、
産後の分泌物などが混ざったものなので特に心配はいらないと言われました。
私は初めてのことにビックリしてしまい、
悪露という言葉は聞いたことがあったけれども、実際はかなり慌ててしまいました。
3.乳腺炎
赤ちゃんは本能で吸い付くようで、一生懸命吸っている姿は
可愛いな~と最初こそ眺めていました。
それが、1日何度も、数時間置きに授乳タイムはやってくるのです。
(※赤ちゃんによって個人差がありますので、あくまで自身の体験です。)
夜中だろうが、何時だろうが、
赤ちゃんはこちらの都合などお構いなく泣いて何かを訴えてきます。
そうして授乳回数が増えていき、ある時から乳首がヒリヒリ痛くなりました。
これも摩擦による炎症でしょうね。
そして人間の体はよくできたもので、どんどん乳房内には母乳が作られます。
その母乳がある一定の蓄える量を超えてしまうとどうなるか?
今度は乳房がパンパンに膨れ、熱を帯びてきます。
これが進行すると乳腺炎と言って炎症を起こし痛みとなります。
①乳腺が母乳で詰まって炎症を起こすタイプと、
②乳管から細菌感染して炎症を起こすタイプの2種類あるようですね。
乳腺の細さは人それぞれ違い、食べ物やストレスなど様々な要因でなるそうです。
20~30%のママがなったことがあるそうですから、とても他人事とは言えないです。
これがまた泣きそうになる程痛かったのを覚えています。
早く赤ちゃんに授乳してあげたい一方で痛みが怖い、、、。
ひやひやしながら授乳していました。
実際退院後乳腺炎になり、産婦人科にお世話になりました。
その時は助産婦さんが炎症付近の筋肉をほぐしてくださり、
少し冷やしたり搾乳をして落ち着きました。
4.後陣痛
退院後の話になります。
2週間後のこと、突然昼間に尋常でない痛みが襲いかかりうずくまりました。
痛みから変な脂汗がじわ~っと出てきて、ただ事ではないとすぐ様産院へ電話を。
あ、あの、、、、、、、、、。
出産したばかりなのに
陣痛みたいにとんでもなくお腹が痛くて、、。
恐らく”後陣痛”ですね。
こ、後陣痛・・・・⁉
産んだ後もまだ陣痛あるんですか!!
※”鳩に豆鉄砲”の図(笑)
まとめ
出産前は、つい出産のことばかりに気を囚われてしまいがちです。
頭の片隅に『産後も様々な痛みや出産の影響があらわれるよ。』という事を
置いておくと、いざとなった時に必要以上に不安にならずに済むかと思います。
勿論、痛みや産後の肥立ち(産褥期)は千差万別ですから、おかしいと思ったら我慢しないですぐ産院へ相談してください。
ここでの記事はあくまで当時の体験ですから自己判断は危険です。
人間は未知の事、未解明の事に強い不安を感じやすいといわれています。
私は後陣痛とか知らなくて当時不安で泣きそうに辛かったので、
これを読んでくださっている方に知ってもらうことで、
そういったこともあるのかと直面した時の不安を和らげられたらと思います。
不安を煽るものでは決してありませんので、ご理解頂けたらと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございます!!
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