喜びや楽しみの感情の喪失

カサンドラ

怒りや悲しみ・絶望感・自己肯定感の喪失、、

それらの感情のエネルギーが膨大過ぎて、

喜びなどの感情がかき消されてしまっている、、というのが現状です。

楽しみたくても、家族にASDがいると諦めの気持ちが先走ります。

今もお笑い番組が始まるみたいで、

昔から大好きな番組ですが、見ようと思う気持ちよりも

途中で邪魔されたら嫌だな、、

と思うと諦めました。

1人の時に後からゆっくり見よう、、

タイムリーには大体見られません。

なにせ、おもしろいところで大体どうでもいいような質問をされて

聞き逃す事が毎回だからです。

最初の感動を大切にしたいタイプなので、

聞こえなかった所でもやもやして後でもう一度、、

その頃にはその前後をもうすでに知ってしまっているので感動も薄れてしまいます。

横でぎゃあぎゃあ言われるのが物凄く嫌なのです。

今も案の定別室から騒がしい声が聞こえてきます。

どうで静かになんて見られないし、

途中でそれを注意した所で、

また注意をされた事にたいして、

なんで!どうして!ぎゃあぎゃあ!

と言われるのです。

嫌という程学習したので、もう諦めました。

どうしたら受けるストレスを最小限にして自分を守るか。

それが日々の最大の課題です。

下の子だけだったら、一緒に見る事もできたでしょう。

娘がいたら可能も不可能になるのです。

だから、怒らなくていいように、

できるだけ接する時間を減らす。

見ない。

気にしない。

悲しいですが、それが心の平穏を保つためには必要です。

今日も日中、やめてと言う事を繰り返し何度も何度も。

しまいには下の子のせいにする。

疲れるのです。

早く一日が終わるように、

早く休みたい。

朝起きると、今日も一日さっさと終わらせよう。

早く一日が終わりますように。

そんな事を願う日々です。

これから結婚を考えている方へ

結婚をして子供が産まれる前は、まだ平和でした。

結婚してからすぐ割と問題ごとばかりで疲弊しましたが、

まだ我が身一つだったのでフットワークが軽かったのが幸いでした。

然し、身ごもってからはそうもいきません。

これから結婚や妊娠を考えている方は、じっくりと焦らずよく吟味してからでも遅くありません。

年齢などを気にして焦ってはいけません。

その後の人生の方が長いのですから。

それと同時に、私が結婚をした頃は今のようにネットでなんでもすぐに検索できる時代ではありませんでした。

もし、あの当時もっと今みたく調べることができたのなら、、、

と今となっては思います。

もっと色々な人の体験を知っておきたかったなと。

あの時はまだ理想ばかりを思い描いていた甘ちゃんでした。

ここまで現実が厳しいものとは、、、。

ある程度覚悟はしていましたが、

何せ仕事とは全く違う次元の悩み。

解決できない問題はないと強気だった自分が、

見事に現実を思い知らされ、打ちのめされました。

努力しても、時間が経っても、

解決されないものもあるのだと。

どうあがいてもどうにもならない事もあるのだと。

ですから、自分の選択が間違っていたのでは、、、

と何度も何度も後悔し責めました。

もう当時には戻れませんし、これも必然だったのだと思うしかないのですが。

ただ、まだこれからの方は、

色々と知る機会が多いのである意味ラッキーだと思うのです。

パートナーにASDの傾向がみられたら

よく掲示板で

【婚約者がASDなのですが、結婚を悩んでいます】

といった質問が寄せられているのを目にします。

カサンドラ当事者からはやはり

『全力で逃げて!』

『やめた方がよい』

という声が。

私も正直おすすめしません。

ただ、こういった苦労があるよと言う事は勉強しておいた方がいいと思います。

勉強をして、それでもそれを承知の上でご自身が選んだ事ならば、

それも自由だと思います。

後悔したとしても、その時にそれを承知の上で覚悟を決めたのならば、

まだ納得がいきますもんね。

ただ、相手がASDと知らず結婚をして何年もその違和感に悩み苦しみ、、

という方も非常に多いというのもまた事実です。

そこまでたどり着くまでにどれだけの時間苦しむかを考えたら、

もし結婚を考えた時に何か少しでも違和感を感じたら、

一度冷静に立ち止まって調べた方が賢明です。

そして厄介な事に、

結婚する前に気づけないケースもあるという事。

何も知らない第三者は

『そんな事は結婚前に気が付かなかったの?』

と懐疑的な目で見てきますが、

実際に、結婚をする事で(悪い意味で)変わる面と、

結婚をしても(悪い意味で)変わらない面があると思います。

というのも、

お付き合いの時点ではASDの婚約者は、相手に執着をします。

その為に必死で振り向かせようと熱烈なアプローチ。

それが新鮮且つ直球であればある程、

この人しかいないと思ってしまうのかもしれません。

こんな人と結婚したら情熱的で楽しい結婚生活を送れるんじゃないかしら、、、と。

でもASDからしたら、目標達成(=結婚)したことで目的がなくなります。

、、、という事は?

釣った魚に餌をやらないじゃないですけど、

それと同様の事が起こります。

ASDは比較的目的のない無意味な事には動こうとしません。

結婚をしたいという目的が叶うという事は、

そこがゴールになってしまい、

興味関心がない=結婚前の婚約者と変わってしまった、、、

という感じになってしまいやすいです。

そして、その逆も然り。

結婚したら、子供が産まれたら良き夫・良きパパになってくれんじゃないかしら、、、

でも夫はいつまでも、夫の母親にとっての息子であり、

その立場は不変です。

変化に弱いASDは、自分が息子→夫・父親という立場の切り替えが中々できないと本で読んだ事がありました。

なので、よく産後妻が子供の事にかかりっきりで、、、

というのもASDからしたら、

今までは自分にのみ向いていてくれた妻(恋人)が、自分に構ってくれない

(妻にとってみたら、子供の世話に追われてそれどころではない。)

恋人→妻→母親の変化についていけない→憤慨する

という図式があるようです。

【結婚したんだから少しは家庭の事も考えて】

【父親になったんだから少しは子供の面倒も見て】

という妻からの願いは、ASDにとって柔軟に対応できない課題のようなのです。

私も娘が診断されてから、徐々に夫についても疑い持つようになりましたが、

最初は全く理解ができませんでした。

これが価値観の違いというやつなのかな?

それにしても本当に噛み合わないし、すれ違ってばかり、、、

私がおかしいのかな?と。

なので、もし婚約者と結婚を考えている方は、

一度信頼のできる第三者に尋ねてみるとよいかもしれません。

日頃気になっていることを相談したら、

もしその相手がカサンドラであったのなら、

ひょっとしたら気づいてくれるかもしれません。

そして対処法や考え方の仕組みについて、何か教えてくれるかもしれません。

そしてお子さんを考えている方は、

遺伝をする可能性がある

という事を念頭におかれた方がよいと思います。

100%ではありませんが、

親子間での遺伝はします。

お子さん全員が発達障害というご家庭もあります。

実際に体験をしてみない事にはこの辛さは伝わりにくいと思いますが、

本当に壮絶です。

なにくそ根性はかなりあるほうだと自負していた私ですが、

メンタルをコテンパンにやられました。

子供に遺伝をしていた場合、パートナーもASDであるのならば、

ほぼワンオペ・それ以上の負荷がかかると思った方がよいです。

自分の体調が悪い時に助けてもらえるのが家族、、、

と普通は思いますが、それすらも叶わないと思った方が良いです。

むしろそれどころか冷たくあしらわれる事を覚悟してください。

辛い時、悲しい時、共感してもらえない。

子育ての一番大変な時、手伝ってもらえるどころか、

夫は独身時代となんら変わらない、

それどころか外から次から次へと問題を持って帰ってきて、

その後始末に追われる、、、

そんな日々を想像してみてください。

勿論、ASD側に悪気がなかったとしても。

悪気がないから許せる、、、という問題でもありません。

むしろ、悪気がないが一番傷つくのです。

悪気ないと平然と言ってしまえる所。

そして本当に悪気が無く、相手の傷つくことを平気でサラッと言ってしまえるところ。

それらを理解するにはあまりにも残酷で時間と労力がいります。

言われた瞬間は、ビックリしすぎてショックで、

とてもじゃないですけど

(この人も悪気がないのよね~。)

なんて思える余裕なんて持てないですから。

そして本人はあくまでケロッとしていますから、

本当に精神をやられます。

それが初めての子育て真っただ中だと尚更、

ただでさえ育児の大変さは男性には理解してもらう事が難しくて頭を抱えてしまう程なのに、

そんな悩みが吹っ飛ぶ位無神経な言葉を吐き捨てられたりします。

なので、

相当な覚悟が必要です。

人から伝聞した事と、いざ経験する事とでは雲泥の差があります。

子育てだってそうです。

一日中子供の世話でトイレもゆっくり入れない、、

温かい麺類を伸びずに食べられない、、、

文章だけを見ると、案外自分だったらできるんじゃないか?

なんて思いませんか?

やってみると解ります。

私も実際に卵かけご飯すらゆっくりなんて食べられませんでした。

流し込むから味なんてわからない(笑)

家族の夕飯を作るともうぐったりで、食欲もないし、

洗い物も減らしたいので自分の食事は摂らない日が増えました。

そして帰宅した夫に、心ない事を言われて心神喪失するのです。

怒る気力がある内はまだよいです。

次第にそんな気力すらなくなってきたら要注意です。

話す事すら億劫になったらかなりの危険信号だと思うので、

すぐに誰か話の解る相手に助けてもらった方が良いです。

ただでさえ過酷な育児。

二重三重の苦しみを味合わなくてよいのならば、

それに越した事はありませんよね。

好きだけでは上手くいかないのが結婚です。

楽しい・明るい家庭を望むのならば、

一度立ち止まってじっくり考えてみる時間は無駄ではないと思います。


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