夫がアスペルガーと思ったとき妻が読む本
宮尾 益知 著;滝口 のぞみ 著
どんぐり発達クリニックの院長であり医学博士の宮尾益知先生と、
臨床心理士・特別支援教育士である滝口のぞみ先生による書籍です。
※一部ネタバレを含む内容もありますので、これから読まれる方はお気をつけください。
ASの特性が現れたエピソードが書かれており、今までパートナーに対して、
どうしてこんな事を平然を言えるのだろう?
何故?どうしたらそんな発想になるの?
何かおかしいいのでは、、でもその何かがわからない、、、。
そういった方にとって、「あ、これうちの夫のことだわ!」という発見があるかもしれません。
題名通り、夫は何かちょっと変じゃないだろうか?と引っ掛かって毎日を過ごされている方。
意思が通じないことを周囲に相談すると「男はそんなもん。」と言われてモヤモヤしているかたにおすすめです。
多くの事例が書かれているので、読んでいてムカムカしてくるかもしれません。
(大体カサンドラ関連本には、無神経な発言をする夫のエピソードが盛り込まれている為、重なってイライラしがちです。それも正常な反応なのかもしれません。元気のない時は無理をせず、余力のある時に読む方がよいかもしれません。)
あくまで、今までの夫の不可解な言動の正体は何だったんだろうか?を解決する本であると言えます。
その先の解決策が書かれているかと言ったら、具体例には期待をしない方が良いかもしれません。
ASの夫も100人いたら100人生まれ持った個性があるわけですし、
子供の頃からの家族の接し方によっても違います。
(1番厄介なのが、ASの夫の家族、特に親も特性がある場合。周囲に注意をしてくれる人がいなかった場合、協力を求めようにも説得事態が困難。)
なのでこの本では、具体例としての解決案ではなく、
あくまで夫にはそうした特性があって、妻が悪いわけでも夫が悪いわけでもない。
誰も悪くないことを知って、前に進みましょう。
的なことが書かれています。
本で「悪気がない」ゆえの行動、本人も追い込まれている、、、。
と言われても、実際に本人の口から「悪気があって言ったわけじゃない!」と
言われると、それはそれでダメージ受けますけどね(苦笑)
【悪気なく人の嫌がることを平気で言う事程質の悪いものはない】
と私は思ってしまうので。
振り返れば、そんな事今まで数えきれない位あったなぁ、、と記憶が蘇ります。
暴言吐かれて傷ついている私に、
「冗談でしょ!冗談も通じないのかよ!」
と言ってのけた旦那。
新婚当時大人しかった私は、後日友人にその事を話すと、、、、
「え⁉( ゚Д゚)そんなこと言われたの?よく怒らなかったね、、
私だったら実家帰るレベルだよ!!」
と言われた過去があります。
その当時はなんだか言い返せなくてひたすら我慢していたのです。
ですから、もし今家庭内で誰にも理解されず、
一人不可解な言動に悩まされているのなら、一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。
飛躍して、読んだらスッキリ解決!という簡単な話ではありませんので、
そこはあまり期待しすぎない方が良いと思います。
あと、レビューの中には、
のような意見もみられました。
このようにすんなり読んでくれて認めてくれるなら、
通院のきっかけになるかもしれませんし、それだけでも前進ですよね。
勿論中には”俺には関係ないから読まない”という人もいれば、
”すすめたら逆切れされそうだから言えない”といったケースもあります。
夫のパターンも千差万別だから、本当に難しい問題だと思います。
少しでも問題解決の糸口になるかもしれないと思った方は是非読んでみてください。
これを読んでいる貴方はもう十分色んな事に耐えてよく頑張ってきたと思います!
これからは、頑張らなくていい方法をカサンドラ皆で考えていけたらいいですね。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
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