アスペルガーとの共存

発達障害

タイトルから反感を買われるかもしれません。

ただ、本当に毎日切実に、

なんてことはない平穏な日常を送ることが困難なのです。

ふと思ったのですが、

今からでもよいので小学生の授業・カリキュラムの一環として、

一般クラスでもSSTを取り入れたらよいのではないでしょうか。

SSTや療育についての記事はこちら。

SSTと表立ってでなくても全く問題なく、

道徳などの授業でより多く取り入れる必要があると思うのです。

なぜかというと。

①診断がおりていない・または親御さんも本人も気づいていない場合

大人になってからなど後々知ることになった時、

そこから生活習慣であったり特性を改善するのは容易ではありません。

そして周囲に知識や理解がないと、フォローも大変です。

②SSTは全ての人にとって、有効である

これは通級の先生や学校のカウンセラーにも言われたことですが、

5W1Hは会話の基本形式で、円滑なコミュニケーションを図る上で大切です。

5W1Hとは

5W=When(いつ) Where(どこで) Who(誰が) What(何を) Why(なぜ)したのか?

1H=How(どのように)

私もよく主語が抜けて、誰が?なんて聞かれますが(反省・・・・)

娘はしょっちゅうです。

唐突に『○○って○○だよね~?』

え?それいつの話?

○○って誰?(初耳)

何処で?

会話のキャッチボールが何往復すればたどり着くのでしょう、、、(笑)

大体『○○は○○に決まってるでしょ!

知らないの?そんなの知ってて当たり前でしょ!』

と言って逆ギレされるのがオチです。

後からじっくり聞くと、

大体その○○は今日娘が初めて会った人で、

当然私も見たことも聞いたこともない人だったりするのです。

でも逆ギレされる不条理(笑)

いつも言うのです。

『あのね、娘ちゃんにとって知っていることを全部他の人も知っていて当たり前、

ではないんだよ?

だから、会話では相手に伝わるように話すことが大切だよ。

いつ、どこで、だれが、なにを、どういううふうに、どうしたってね。

ママも普段よく誰がが抜けちゃうんだけどね(笑)

そうすると相手はわからないから、ママも気を付けるね。』

と。

後は○○さんって言う人がどういう人かも説明しないとわからない。

大人でも会話って難しいですよね。

言ったつもりだったり、相手が解っているつもりだったり。

だからこそ、表情などで違和感や間違えに気づけると良いのですが、

それを求めるのは少々酷なのかな?

だとしたら、ひたすら癖付けですよね。

特訓・練習。

小さい頃からひたすら当たり前のように繰り返し繰り返し、

マニュアルのように染み込ませる事に成功すれば、

大人になってから少しは困らずにすむのかななんて思います。

(本人だけでなく周囲も。)

我が家の場合、

食後のテーブル拭きなど基本的な生活習慣だけは、、、と思い、

幼い頃から口を酸っぱくして伝えています。

毎食毎回(笑)

本人たちには、

『習慣にしちゃえば、やるのが当たり前になるから大人になってからも楽だよ~♪』

『いちいち人に毎回言われるのも嫌でしょ?(笑)テーブルも綺麗な方が気持ちいいもんね!』

と言って聞かせています。

勿論、何が何でも絶対やらせる、、とかではなく。

『今日は時間なさそうだから特別サービス(笑)ママがやっとくね!』

なんてたまに言うと、

『え⁉いいの?ママありがとう!』

意外と有難がられてこっちも心なしかスッキリ!

毎回言うのは骨が折れますが、

習慣にさえしてしまえば、もう言わなくても済むしお互いメリットがあると思って続けています。

さて、ここで私が実際にやって良かったコミュニケーション法をご紹介します。

まず、大切なのが、

相手にとってメリットを感じさせる声かけをする

これが基本となります。

※実際に対ASD相手と会話をしていて、冷静に↑を考えながら、、、って、
 すごく難しいですよね。わかります、わかります。本当に頭にきてつい怒鳴っちゃいますよね。
 なので、頭の片隅に少し置いて頂いて、できる時にで全然いいんです。
 かく言う私も、感情の渦に飲み込まれて、会話中に理性が吹っ飛びそうな事、多々あります。
 とても偉そうには言えないんですが、
 すんなりコミュニケーションがとれた時のあの爽快感もまた、格別?なので、
 是非深呼吸しながら読んでもらえたらと思います。

○○をすると○○することができる

これがASDにとっての活動の源になるようです。

言い方を変えれば、損得勘定で動く、、、といえなくもないですが、

ちょっとそれに近いものをイメージしてみてください。

自分にとっての利点がなければ、

動くのを億劫がるか屁理屈で返される事が我が家では多いように思います。

(娘は自分からお手伝いをしてくれたり、大丈夫?何か手伝える事ある?なんて聞いてくれたりする時もあるので、決して毎回ではありませんが、、、、。)

そんな時、頼んだことをやるかやらないか、

今やっている、やっていないで揉めることが物凄く疲れるんです。

もうあの不毛なやり取りはせめて月一位にしてほしい、、、、、。

と願う程。

例えば、娘は宿題をリビングでするのですが、

そろそろご飯もできるから片付けてほしい時。

まず、『お腹空いた?』

と声をかけます。

大体『うん、凄く空いてきた!』

と返ってくるので、

『そうだよねぇ、お腹空いちゃったよねぇ。』

共感します。

次に、

『今日の晩御飯、娘ちゃんの好きな○○なんだけど、
 片づけ終わったらすぐ食べれるよ?』

と言うと、

『本当⁉やったー!それじゃあすぐ片づけるね!』

と言ってサササッと片づけます(笑)

なんてことはない会話なんですが、

ここでいきなり、

『ご飯できるからテーブル片づけて!』

と言うと、何故か中々やりません。

POINT

①まずお腹が空いているんだという【今】を認識させる

②自分の好きな○○をイメージさせて、早く食べたいと思わせる

③早く食べるためにはどうしたらいいか?を考えさせる

④お腹が空いて【本人が】【早く食べたい】ので動く。

こんな感じです。

テーブルを片づけて欲しいというお願いは同じなんですが、伝え方。

これで雲泥の差がでます。

ただ私がこれやって!あれやって!と言うと、

娘は【命令されている】という認識をより強く抱いてしまうようです。

その思いばかりが先行すると、

(なんで宿題やっているのに、、、やらされなきゃいけないんだろう、、)

と被害者意識を持ち始めます。

そうなると意地でもやらないぞという感じで反発してくるので、

こちらとしても損です。

かと言って、毎回だと(なんでそこまでしてこちらがいつも工夫ばかりしなきゃいけないの?)

と嫌になってくることもあると思います。

私もそうです。

そんな時は、

【娘とのやりとりを最小限にできる=自分が楽】

と、私が楽だから私の為にやるんだ!

と自分に焦点を当てて考えると気がおさまります。

常にASDの為になんて考えていると、

私の人生って一体なんなんだろう、、、、、、。

と塞ぎ込んでしまうので。

自己犠牲ばかりのように思えてしまって気持ちが荒みますよね。

なので、あくまで会話の誘導の仕方としては、

そのお願い事を終わらせると、こんな良い事があるよというスタイルです。

他にも例をあげてみましょう。

見出し

・早くお風呂に入ると好きなTV番組を見ることができる。
 (お風呂上りにアイスを食べれる、、とか。)

・ず~っと話しながら食べると、噛む回数が減って消化によくない。
 →口を閉じてよく噛んで食べると、栄養が吸収されやすくなってお腹に優しい。

・いつまでも喋りながら食べると料理が冷めて美味しくなくなる。
 →料理を黙って食べる事で、温かい美味しい状態で食べることができる。

・ドライヤーをしないで寝ると風邪をひきやすい
 →乾かして寝ると首が冷えないのでぐっすり眠ることができる。
 →朝の寝ぐせが付きにくくなるので次の日楽。

・読み終えた本を元の場所に戻すと、続きを読みたい時にすぐに取り出せる。

などなど、

これらは随時思い出したら更新していきたいなと思っています。

よく。否定語が理解されにくい、、と言いますよね。

走らない!ではなくて、歩こうねとか。

これ実際やろうとすると、結構難しいんです。

ついつい、うるさい!とか言っちゃいますし(笑)

だから、最初は逆にこれをやるとこうなるからやめた方がいいよ、でもいいと思うんです。

それで伝わる時もありますし。

段々慣れてきて、この肯定系の言い回しが定着できたらこっちのもんです。

めんどくさい大変ですけど、これも自分自身の為!と念じながら、

少しでも毎日のストレスが軽減されることを願ってやみません。

今日もお疲れ様でした!


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