理解されないカサンドラの苦しみ
娘が小さい時からずっと違和感を感じてきました。
そして小学校に入り、やっと診断名が下されました。
【自閉症スペクトラム障害】
正直診断が下りた時は
「でしょうね、やっぱりね。それしか考えられないよ。」でした。
ある意味ほっとしたのを覚えています。
診断名はあくまで追随するもであって、私からしたら大きなステップアップの一歩となりました。
だって母親の私自身は、お腹の中にいる時から毎日傍で見てきていて、
時にその異常さを毎日痛感する日々だったのです。
意を決して身近な人に話したところで
「子供なんてそんなもん。」
といわれるのが落ちでした。
どれだけ訴えても訴えても、理解されることはありません。
「元気に育っている証拠ね!」
「やんちゃさんかな?ママは大変だけどのびのびしてて子供らしくていいじゃない!」
なんて言ってもらえるうちはある意味まだマシな方です。
酷い時にはその窮状を実の親に話したところで、
「あんたが好きで産んだ癖に。」
なんて言われます。
そんな事が重なっていく内に、段々他人とは話さなくなっていきました。
本当に困って話をしても、とんちんかんな励ましや、
「わかるわかる、うちもそうそう!何処も同じだね!」
(・・・・いやいや、絶対同じじゃないから、次元が違うから。)
私の伝え方が下手なんだろうか、受け止められない私が悪いんだろうか、、、。
自責の念に駆られ、ますます心を閉ざし、、、、。
そんな時に娘との成立しない会話(言葉のキャッチボールができない。)で疲弊。
なにが原因でパニックに着火するかわからない事に怯えながら、刺激しないように言葉を選び。
宿題でパニックを起こさないように終えるのも一苦労どころではありません。
言葉に言い表せない違和感
意思の疎通ができない虚しい会話
毎日毎日ひたすら同じ事を言わないとわからない。
この同じ事の【中身】がおそらく違うのだと思います。
カサンドラの皆さんが口を揃えて言う、
”あれだけ気持ちを毎日叩きのめされてきているのに、いざその違和感を言葉として伝えるのは本当に難く感じる。”
まさにその通りだと思います。
言葉にしてしまうとなんか違う。
こんな生ぬるいもんじゃないと歯がゆく思ってしまう。
本来なら現場で実際やりとりを目の前で見てもらうのが1番手っ取り早いと思います。
それを難しくしているのが、カサンドラに陥りやすい問題の一つとして、今の核家族・ワンオペ育児が大きくあるのだと思います。
実際旦那に泣きながら、
「もう無理。私にはこれ以上一人で何もかも抱えるのは限界。朝から晩まで毎日ワンオペ。それに長女はアスペルガーだよ、絶対。特徴が当てはまりすぎる。療育とか何かしらプロの手を借りないことには限界があるよ。病院紹介してもらっていこう!」
と訴えました。
返ってきた返事は、
「そんなかわいそうなこと言うなよ!」
でした。(ぽか~~ん。)
「なにがかわいそう?普段育児も家事に興味関心のないあなたが、今までの状況を良くしようと何を実践してきたの?このまま何もしないで毎日怒りながら過ごすことは、娘にとっても良くない。私は実際一人で本やネットで勉強して、もうその艇で娘に接しているよ。かわいそうなのは診断が下りることじゃない。そのまま見過ごして本人が困ることだよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
お決まりのだんまりです。
まあ結婚してからも色々あり、旦那もアスペルガー要素があるので、
理解者がいない、共感してもらえない日々に心身ともにボロボロです。
家族に興味がない
今日も娘にこんなことがあって、、と言っても無言か「ふーん。」
通院日とカレンダーに書いて知っていても、興味がないのでしょう。
「今日病院どうだった?」
とか自分からは決して聞いてきません。
私の通院ならまだしも、子供の割と重要な検査日でもです。
「どうして、たまには自分から病院の様子を聞いてくれないの?少しも心配してくれてないと思っちゃうのだけど、、。」
「聞こうとしたらおまえが言ってきたから。」
後日。
帰宅後1時間経ち、2時間経ち、、、
「一体いつになったら聞いてくるかと思ったけど、興味ないってことがよくわかったよ。」
「だったら聞かれる前に自分から話せばいいでしょ⁉」
↑興味がないということを悲観しているということが通じない。
また後日。
「ただいま~。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
その日も、その後日も結局娘の通院について一言もきかれませんでした。
命に関わることでなければ気にしないという人なのか、、、、。
通院があったという事実すら、旦那の興味・認識にはないようです。
※我が家では視覚優位な娘の為にも、大きめのホワイトボードに家族の予定を記入しています。ですから家族の誰が見ても一目瞭然なのです。
そんな感じですから、診断が下りた時に、
「これで今まで娘の特性を見て見ぬふりをしてきた旦那を、
納得させる事ができるかもしれない。」
という期待があったのも事実です。
結果以前のように「決めつけるなよ!」
とは言わなくなりましたが、娘への言動は何一つ変わっていません。
気分のふさぎ込み
健全なコミュニケーションがとれない日々が続くと、人間病みます。
コロナ自粛時の状況も近いものがありますね。
人との接触を避け、ひたすらニュースで毎日コロナコロナとインプットされ、、。
外部からはほぼシャットアウトされ、アウトプットできる機会と量が確実に少ないのに、ひたすら半ば一方的にインプットされ続けると、人間はおかしくなりますね。
洗脳とでもいうんでしょうか。
言っても言ってもこちらの意図がつたわらない。
聞いた答えと違う答えが返ってくる。
お願いしたことをやってないから注意しているのにやっていると譲らない。
ああ言えばこう言う・屁理屈のオンパレード。
こだわりが強すぎて融通が利かない結果、周囲が困惑する。
こんな事が日に何回も、毎日毎日続くと、気が狂いそうにもなりますよ。
意思の疎通ができな過ぎて、こっちが声を荒げているとします。
でも、向こうはそんな事おかまいなしにへらへら笑っているわけですよ。
精神的にはこっちが精神的虐待をされているような気持ちになります。
でも何も知らない世間から見たら怒っている側が悪いみたいな感じにされます。
もう、気がふれるってこういうことか。
頭がおかしくなるってこういうことをいうのね。
結婚して初めて知りました。
独身時代は負の感情を表に出すタイプではなく、滅多なことでは怒らない方でした。
(せっかちで短気な方ではありますが、大声を出すタイプではない。)
まして他人に対しては、本気で腹を立ててキレそうな程イライラすることは
年に一回あるかないかという程度。
そんな自分が年に一度級の怒りを毎日味わうわけです。
おかしくなって当然といえば当然ですね。
怒りのエネルギーは気力・体力を消耗させる
血管が切れそうなほど、心臓がばくばく言うほど怒りが連続すると・・・・。
怒る気力すらなくなります。
怒るって、物凄く物凄く体力・気力ともに消耗するんです。
朝やる気満々に目覚めても、わけのわからない事を連呼されるともう寝込みたくなります。
なんていうか、もうどうでもよくなって、一人静かに寝かせてくれと思ってしまう程。
アスペルガーの破壊力は∞です。
なぜこんなことを書くかというと、カサンドラ=愛情剥奪症候群にとって、
共感者が圧倒的に少ない(もしくはいないに等しい)ことが
苦しみに拍車をかけるからです。
共感者だらけだったらそもそもカサンドラという名前が当てはまらないですよね。
きっとこれを今読んでいるあなたも、同じ様な悩みを抱えているかもしれません。
そんな時、あっ!私と同じだ!と共感できることで、
ほんの少しでも気持ちが楽になることを願ってやまないのです。
本当に、シャレにならない位辛いですよね。
あまりのストレスに思考回路がショートし、さっき起きたその出来事を説明しようとしたら、真っ白・・・・。言葉が出てこない・・・・。
なんてことが私は何度もあります。
解離しちゃっているんだろうか?と自分でもよくわからなくなります。
たった1日で良いから、心に波風立てず、平穏に過ごしてみたい、、。
そんな事を思う毎日です。
最近カサンドラの本をまとめ読みしましたので、
近々感想を書いていきたいと思います。
最後まで読んで下さりありがとうございます!
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