アトピー改善に役立ったもの

育児

子供がアトピーになって

可愛い第二子が産まれ、
産後すぐに肌に赤身が見られました。

小さい頃は乳幼児湿疹
というものが出来やすいことを知っていたため、
一時的なものであれば良いなとは思っていたものの、
第一子の時には見られなかった肌の敏感さに心配していました。

頬っぺたは特に肌が薄く
寝ている時に顔を無意識にこすってしまい、
朝起きると引っかき傷がありました。
ミトンも試しましたがすぐ取れてしまい、
また赤ちゃんからしたら指を自由に動かせないことはストレスだろうと思い。
爪を小まめに切って、気をつけていました。

半年検診の前には頬っぺたが赤くただれてしまって、
見るからに痛そう&痒そう、、、。
可愛そうになり、慌てて病院へ向かいました。

『この子はアトピー体質ですね。』

この記事では、
そんな我が子が今ではステロイドにも頼らず、
すっかりよくなるまでを過去から遡り紹介します。

1.ステロイド薬の処方

ステロイド薬を処方され、早速家に帰って塗ると、

翌朝には嘘みたいに綺麗に治っていました。

こんなに効き目が早くでるなんて!

当時はステロイド薬の事に関して全くの無知でした。

肌が目に見えてよくなったので、

次の日には塗らずにいると、また以前のような赤身が再出してショックを受けました。

そして、このステロイドという薬は一体どういった仕組みで傷が回復するのだろう

調べ始めました。

まずはその仕組みから。

アトピーによる痒みなどの炎症反応は、

身体の免疫反応が過剰に起こる為と言われています。

ステロイド剤によって過剰な免疫反応を抑制する働きから、

結果炎症が治まり、痒みも治まります。

この免疫機能は本来体内の副腎という臓器でつくられているホルモンで、

この作用を薬として応用したものが副腎皮質ステロイド薬です。

薬でもなんでもそうですが、物事には両局面があり、

メリットデメリットが存在します。

私も当初は効き目の強さ=害のようなイメージがありましたが、

それでも目の前で痒そうに辛そうにしている我が子を見ると、

なんとか楽にしてあげたい一心で色々考えました。

ステロイド薬はあくまでも根本治療ではなこと。

一時的な症状の辛さの緩和として使用すること。

医師の指示に従い、長期連用はしないこと。

・ステロイドの吸収率は体の部位によって異なり、
 特に皮膚の薄い顔などは吸収率が高いことから、
 使用量や強さがあっているかを注意深く観察すること。

まずはそれらを念頭に置きました。

根本治療と考えず、あくまで補助的に上手に使用しよう。

長期連用が肌を薄くしてしまう可能性があるのならば、

やはり根本的な改善策が必要

それには一体何が必要なのだろか?

子供達が寝付いてからに隙間時間に、調べる日々が続きました。

改善にあたって実際に試したこと

毎日調べていく内に、

皮膚の仕組みや免疫細胞etc・・・・・・。

食事合成界面活性剤など、奥が深くなっていきました。

一つの情報だけで良しあしを判断するのではなく、

一方で良いという意見を目にしたら、

必ずその反面の意見がないだろうかと慎重に調べました。

現在アトピーの子供は成長と共に、

その甲斐あってかはわかりませんが、

有難い事に、今は通院も基本的に薬もなしで過ごしています。

アトピーの症状をお持ちのお子さんがいらっしゃる親御さん。

可愛い我が子が辛そうにしている姿は本当に見ていて辛いですよね。

代われるものなら代わってあげたいですよね。

物凄くよくわかります。

もしこの記事で何かのヒントになるものがあれば嬉しく思います。

1.合成界面活性剤を全て石鹸に変えた

まず、

すぐに実践しやすい事から、

家中の洗剤と身体の洗浄類を無添加石鹸に変えました。

シャンプー始め、洗濯洗剤など、

日常的に使用しているものには必ずと言って良いほど合成界面活性剤が含まれていました。

どうして石鹸に変えたかと言うと。

①アトピー肌は元々皮膚が薄く、バリア機能が低下して乾燥している状態。

②合成界面活性剤は皮膚のタンパク質を溶かし、脂分を失う事で乾燥肌に。

③毒性の強い合成界面活性剤は慢性的に経皮から吸収されると有毒性がある。

上記の③点からです。

そもそも合成界面活性剤がなぜ使用されるかと言うと、

本来水と油は混ざらない性質があり、

それらを分離させないようにする目的で、石油などを元に使用されています。

対して天然成分の石鹸は、

界面=水と油の境目 を活性=混ぜる作用

があり、パーム油脂や牛脂など天然の素材から作られています。

そして、アルカリ性である天然石鹸は、

使用後の肌も酸性に戻るように人間の本来の機能が働きかけてくれる為、

わざわざ合成界面活性剤によって弱酸性にしたものを使う必要がないと言われています。

代表的なラウリル硫酸Naなどを始めとする合成界面活性剤などは、

確かに泡立ちであったり使用感の良さをUPする目的で使われますが、

実際には肌にとって毒性がある為に、

使わなくて済むのならば使わずにいたいですね。

肌本来のバリア機能を損なわない

その為に、石鹸生活が始まりました。

衣類用の洗剤も、液体の石鹸成分のみのものに代え、

柔軟剤も辞めました。

というのも、

デリケートな肌にとっては、汗をかいた時にその成分すらも刺激になるという記事を読んだ為です。

然し、バスタオルの仕上がりがごわつき、

お風呂上りに体を拭く時にこれも刺激に感じたので、困りました。

これに関しては、柔軟剤の代りにクエン酸またはお酢を少し入れる事で、

若干ふんわりごわつきが解消されました。

当初は香りが無いので多少物寂しさを感じましたが、

香料も刺激と考え諦めました。

(少しするとすぐに慣れました。)

入浴時は固形石鹸をよく泡立て、手のひらで優しく、、、。

途中で泡立てるのが面倒になってしまい(笑)

片手でプッシュすれば泡ででてくるタイプの物に切り替えました。

大人も合わせて全身を石鹸で洗うようになりました。

お肌の状況に合わせて、荒れている時は湯洗いのみ(少しコツ要)です。

(これについてはまた別記事にて詳細をUPします。)

そして、家の中ではお化粧をすることは少なかったですが、

自身のファンデーションも気になり。

抱っこしたり頬ずりするときにファンデーションが赤ちゃんについてしまう事も懸念し、

これも合成界面活性剤不使用のミネラルファンデーションに代える事で、

罪悪感のようなものも少し解消されたように思います。

(とにかく原因となりそうなものは一つでも解消したかったので。)

一つびっくりしたのが、

食器用洗剤も固形石鹸に代えたのですが、

冬場は特に手湿疹ができて切れたりぶつぶつができて痒かったのが、

手荒れもなくピタっと痒みもおさまった事です。

そして大人でも感じたことは、服を着て汗をかいたときに、

ピリピリした感じが軽減された事でした。

石鹸を使う事で、洗い流した後の背中の湿疹も出来づらくなりました。

子供の肌の痒みは全くなくなったわけではないですが、

ステロイドも段々出番が減少し、今ではたまにあせもの塗り薬を少し塗る位です。

2.保湿剤をワセリン1本に

お風呂上りの保湿は、

当初小児科で処方して頂いたクリーム(ヘパリン類似物質クリーム)を

塗っていましたが、途中から不純物のより少ない精製度の高いワセリンに代えました。

POINTは、手のひらで少量を薄くのばしてから

お風呂上りの水分気のある肌に優しく馴染ませることです。

勿論タオルの摩擦も極力減らし、優しくポンポンと抑えるように

固めのテクスチャーで伸びはあまりよくない為、

始めはコツがいりました。

万遍なく伸ばすのが難しい時は先述のクリームも併用しながら。

病院で頂いたワセリンより、より純度の高いものをネットで見つけ、

早速使用してみることに。

持ち運びに便利なチューブタイプと、

我が家では長期的に使用するつもりでしたので、

お得なジャータイプのものも購入しました。

手持ちのミニジャーを都度熱湯消毒し、

清潔なスプーンで移し替えれば、1年以上余裕で持ちました。

赤ちゃんのデリケートな唇もこれ一本。

全身に使える為、もう何年も愛用しています。

ワセリン使用後は油焼けしやすい為、外出前の使用は控えています。

日焼け止めとの併用の極力したくなかったので、

私は日中家にいる時や夜をメインに使用しています。

無駄なものを極力省く事で、精神的にも良かったと思います。

3.清潔を保つ

やはりアトピーの大敵といえば、

ほこりやダニですね。

毎日の掃除機がけの前に、高い所をはたきやワイパーでサッと一撫でしてから、

水拭きもできる限りしました。

換気も大切なので、こまめに空気を入れ替えたり、

小児科帰りにすぐ空気清浄機を買いに行きました。

フィルター掃除をしないと逆にほこりをまき散らす事になるのでその点注意。

ダニは布団の外干しでは死滅しない為、

後からですが、布団乾燥機を買ってもらいました。

シーツと枕カバーは一晩で目に見えない大量の汗を吸い込むので、

小まめに洗濯をしました。

トイレトレーニング時はおねしょをよくしたので、

どの道頻繁に変えざるを得なかったですが(笑)

後は、汗をかいた時にサッとシャワーを浴びせたり拭いたりですね。

汗も体のバリア機能を守るものなので、

必要以上に落とさず、痒みがある時だけにしました。

4.食事に気をつける

ここでは、離乳食の進行と共に、
 月齢によってはアレルギー食材に注意が必要です。
 個人差がありますので、ご自身のお子様にあった方法を探してみてはいかがでしょうか。

 あくまで我が家で成長と共に見合った進め方をした一例ですので、
 必ず良くなることをを保証するものではありません。
 中には離乳食を終えて普通食の段階の食材も含まれます。
 参考までに読んでいただけたらと思います。

砂糖の除去

3番目は体の中からの改善策です。

どうも外からだけでは治癒が難しそうだと感じた私は、

食べ物からの影響も疑い始めました。

そこでまず着眼したのは、

精製された砂糖です。

昔から、白米より玄米。白砂糖より黒糖。

というイメージは持っていたのですが、

どうもこの砂糖が怪しいと行きつきました。

POINT

★アトピーの人は整肌作用の為のビタミン・ミネラルが常時不足状態

★白砂糖(精製される過程でミネラル・ビタミンが失われたもの)を摂取する事で、
 代謝の際美肌の為に必要なこれらを消費してしまう

白砂糖は悪玉菌の餌になる

★血糖値が急激にあがる際、これを下げようと副腎から抗炎症作用の
 コルチゾール(天然のステロイド)が大量に分泌
 アトピーのアレルギーを抑える為の量が不足してしまう
 

腸は第二の脳と言われ、この腸内環境が悪いとアトピーが悪化するようなのです。

腸内には体の免疫細胞の70%が集中しており、

この腸内の善玉菌を増やす事で免疫力のUPと、

快便により老廃物の排出が期待されます。

逆に悪玉菌や病原菌が増えると便秘になり、

老廃物が腐敗することで有害な毒素や活性酸素腸壁を傷つけます。

傷ついた腸壁からはアトピーの原因物質が吸収されやすくなる為、

腸内環境を整える事はとても大切なのですね。

腸は自律神経も司っている重要な器官です。

善玉菌を増やすことで、自律神経の乱れも整えてくれるのですから、

ストレスなど精神面からくる痒みの緩和にも期待できそうです。

(イライラした時って、普段より痒みが強くなりませんか?)

我が家では一時期朝食はパン食でしたが、

これを機に和食に切り替えました。

精製されたパンにはお砂糖やマーガリンが含まれていますし、

菓子パンなどはもっての他ですが、

甘いものは子供も好むので、早い内に慣れさせようと思ったからです。

砂糖には依存性がありますしね。)

元々清涼飲料水や添加物には気遣っていたものの、

100%のジュースも糖分過多にならないよう止め、麦茶のみにしました。

とは言っても、全く摂らないのもそれはそれで楽しみの観点から、

オリゴ糖(善玉菌の餌になる)で代用したり、生のフルーツ満足感を得るように工夫しました。

てんさい糖も検討しましたが、

農薬などの観点から極力摂らない方向で考えたかったので、

料理の甘味はみりんをとばしたり、素材そのものの甘味を生かすようにしました。

(※オリゴ糖や精製されていない砂糖類も、添加物の入っているものといないものの

多岐にわたるので、よく成分を見る必要があります。

そしてオーガニックのもの、無添加のものはそれだけ値が張る為、

入手や日常使いを考えると長く続けられる自信がなかった事もあります。)

動物性たんぱく質の摂取を控える

牛乳やヨーグルト、肉類などの動物性たんぱく質も、

摂らないわけではなく、摂取を控えるようになりました。

完全栄養食の一つと言われる牛乳ですが、

本来牛の赤ちゃんに与えるものを人間が摂取していることから、

体質によってはうまく消化ができないようです。

同じくヨーグルトも乳製品であることから、試しに控えてみたらどうなるか、

丁度和食に切り替えた事もあって挑戦してみました。

肉類も消化不十分なまま体内で『ポリペプチド』として蓄積され続けると、

排出が追っつかずに有害物質として免疫細胞が攻撃をします。

また、活性酸素の発生によりこれもまた腸壁を傷つけてしまいます。

繰り返しますが、腸内環境を整えることがアトピーには大切なので、

できるだけ必要な栄養を消費させず、免疫を落とさないことが鍵となります。

かと言ってたんぱく質も大切な栄養素ですから、

代りに植物性のタンパク質を摂るように心掛けました。

大豆は畑の肉と呼ばれていますし、

和食でしたら毎日のお味噌汁で大豆も摂取できます。

納豆も良いですね。

出汁は鰹節でたっぷり摂ることで、塩分控えめ、

鰹の成分もアミノ酸・ミネラル・タンパク質も豊富ですからよい事ずくめです。

(当時長女の発達障害診断前に、精神の安定面からも鰹節は一助を担いました。)

食物繊維の摂取

食物繊維は、

整腸作用は勿論善玉菌の餌になり、老廃物である宿便を排出してくれます。

そして腸壁の保護や再生をしてくれる有難い栄養です。

水溶性食物繊維を含む納豆や海藻と共に、

不溶性食物繊維を含むリンゴごぼうなどを積極的に摂取しました。

子供は甘みのあるサツマイモ、好きですよね。

おやつにもなりますし。

若芽のお味噌汁や、きんぴらごぼうもおすすめです。

我が家では子供たちがアボカド好きなので、

お醤油をほんの少し垂らしてお刺身としてよく食べます。

(普通食になってからですが。)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

体内外含めて色々試した結果、

功を奏したのか少しずつアトピーは改善されていきました。

実際この何年間で良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、

少しずつ改善されてきたのですが、

感想としては、『食事ってやっぱり大切なんだなあ。』

と言う事です。

使っている石鹸などは同じでも、肌の調子が良くない時は大体便秘がちの時です。

痒くて熟睡できないと日中のイライラにも繋がりますし、

そのイライラが痒みを引き起こし悪循環になることも。

そして私も一人間ですから、

いつもいつも完璧に手の込んだものばかりではありません(笑)

正直著しく改善されてからは当時よりもかなりゆるくやっています。

今は無理せず楽しい気分で食事ができる事に重きを置いています。

あまりお肌の調子が良くない時は、

野菜を多めに摂ったりジャンクフードを止めたりはしています。

改善された今だからこそ言えるのかもしれませんが、

あまりにもぎゅうぎゅうにこれはダメあれもダメ、、に拘りすぎてしまうと、

窮屈に感じる時がありますよね。

なんでも『過ぎたるは及ばざるが如し』

なのだと思います。

程ほどに。バランス良く

時にケ・セラ・セラ。

今回の記事は、あくまでも私が当時血眼になってがっつりあれこれ試した健忘録です。

季節の変わり目冬場などはどうしようもない時もありました。

アトピーに悩んでいるお母さま方、

きっと自分の事以上に悩まれていると思います。

凄くよく解ります。

私も毎晩子供の背中を何時間も掻き続けた時期がありました。

辛かった、苦しかった、、、、。

なんとかしてあげたいのに、中々よくならないと焦ってしまいますよね。

そんな時はどうか自分を責めないであげてください。

なんとかしてあげたいその想い、

お子さんには伝わっていますから。

そしてお母さんも人間ですから、決して完璧を目指そうとはしないでください。

試してみて、うちの子にあっていたらラッキー位の気持ちの方が、

精神的にも楽だと思います。

できる事から少しずつ。

一緒に前を向いて進みましょう。

そして番外編ですが、こちらの書籍もおすすめです。

アトピー持ちの子の話も出てくるのですが、

こんな見方があってもおもしろいな~と思える一冊でした。

読むと少し気持ちが楽になるかもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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